近年、電気自動車を家庭用蓄電池の代わりとして活用する方法が注目されています。この記事では、その具体的な方法やV2Hシステムについて、また、導入を検討されている方が気になる費用対効果や経済性、バッテリー容量、停電時の活用可能時間についても解説します。目次電気自動車を蓄電池として使うメリット引用元:photoAC電気自動車(EV)を蓄電池として利用することには、大きく分けて4つのメリットがあります。それは、「大容量バッテリーを活用できる」「災害時の非常用電源として使える」「電気代の削減効果」「太陽光発電との相性の良さ」です。以下、それぞれ詳しく説明します。大容量バッテリーを活用できる電気自動車は、家庭用蓄電池と比較して大容量のバッテリーを搭載しています。一般的な家庭用蓄電池の容量が5~15kWh程度なのに対し、電気自動車のバッテリー容量は車種にもよりますが、20~100kWhと非常に大きいです。例えば、日産リーフe+のバッテリー容量は60kWh、テスラモデルSは100kWhです。この大容量バッテリーを家庭の電力として活用できれば、停電時でも長時間の電力供給が可能となります。(参考:タイナビ)災害時の非常用電源として使える地震や台風などの災害で停電が発生した際、電気自動車は大容量の非常用電源として活躍します。V2H(Vehicle to Home)機器を介して、電気自動車のバッテリーから家庭へ電力を供給することが可能です。一般的な家庭の消費電力量から計算すると、満充電状態の電気自動車のバッテリーがあれば、数日間は普段通りの生活を送れる可能性があります。この点は、非常に心強いメリットと言えます。ただし、V2H機器はすべてのEVに対応しているわけではないため、対応車種の確認が必要です。電気代の削減効果電気自動車を蓄電池として活用することで、電気代の削減効果も期待できます。電気料金が安い夜間に電気自動車を充電し、昼間にその電力を家庭で使用することで、電力会社から購入する電力量を減らすことができます。また、太陽光発電システムと組み合わせれば、昼間に発電した余剰電力を電気自動車に充電し、夜間に家庭で使用するというサイクルも可能です。結果、より多くの電力を自給自足できるようになるでしょう。太陽光発電との相性の良さ電気自動車は、太陽光発電システムとの相性が非常に良いです。太陽光発電は天候によって発電量が左右されるため、発電した電力をすべて使い切れない場合があります。しかし、電気自動車を蓄電池として活用すれば、昼間に発電した余剰電力を電気自動車に充電し、夜間や早朝に家庭で使用することができます。これにより、太陽光発電の電力を無駄なく活用することが可能です。この点は、太陽光発電をより有効に利用する手段として、大きなメリットと言えます。電気自動車を蓄電池として使う際のデメリット引用元:photoAC電気自動車を蓄電池として使うことには、多くのメリットがある一方、デメリットも存在します。ここでは、主なデメリットとして「車両使用時は蓄電池として使えない」「バッテリー寿命への影響」「専用設備の導入コスト」「V2H対応車種の限定」の4つを解説します。車両使用時は蓄電池として使えない電気自動車を蓄電池として使用する場合、当然ながら車両を走行させている間は、家庭への電力供給ができません。例えば、通勤や買い物などで日常的に車を使用する場合、その時間帯は蓄電池としての機能が制限されます。この点は、定置型の家庭用蓄電池にはないデメリットと言えます。バッテリー寿命への影響電気自動車のバッテリーを頻繁に充放電すると、バッテリーの劣化が早まる可能性があります。特に、V2Hシステムを利用して家庭への電力供給を行う場合、通常の走行に加えて充放電の回数が増えるため、バッテリー寿命に影響を与えることが懸念されるのです。ただし、近年のバッテリー技術の進歩により、劣化の程度は軽減されつつあります。また、バッテリーの劣化を最小限に抑える機能を備えたV2H機器も登場しています。専用設備の導入コスト電気自動車を蓄電池として活用するには、V2H機器の設置が必要です。V2H機器の本体価格に加えて、設置工事費用もかかります。これらの初期費用は、数十万円から場合によっては100万円以上になることもあり、導入のハードルとなる可能性があります。V2H対応車種の限定すべての電気自動車がV2Hシステムに対応しているわけではありません。現状、V2Hに対応している車種は限られています。また、対応車種であっても、家庭の電力システムとの互換性を確認する必要があるため、注意が必要です。導入を検討する際は、事前に対応車種や必要な設備について、十分に調査しましょう。電気自動車を蓄電池にする方法についてご覧になっている方は、こちらの記事も読んでいます。もしよければご覧ください。災害時に役立つポータブルソーラーパネルの基本を解説蓄電池を導入するのにおすすめの施工会社引用元:株式会社SANZEN公式HPここまで、電気自動車を蓄電池として利用する方法について紹介してきましたが、いかがでしたか?最後に、蓄電池を導入を検討している方に向けて、当メディア注目エリアの東京都でおすすめの施工会社をご紹介します。1.株式会社SANZEN引用元:株式会社SANZEN公式HP会社名株式会社SANZEN本社所在地〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-4-3-7F電話番号0120-874-127設立2023年7月事業内容再生可能エネルギー設備の商品やサービスの提供公式サイトURLhttps://sanzen-info.jp/lp/株式会社SANZENは、蓄電池を中心に、太陽光発電システムやオール電化などの販売・施工を手掛ける企業です。同社の大きな特徴は、自社施工によるコストパフォーマンスの高さと、長期保証による安心感です。特に蓄電池においては、様々なメーカーの製品を取り扱っており、顧客のニーズに合わせた最適なシステムを提案しています。また、自社で施工とメンテナンスを行うため、導入からアフターサービスまで一貫したサポートを提供できる点も強みです。株式会社SANZENは、顧客の目線に立った親身な対応を心掛けており、販売から施工、アフターサービスに至るまで、満足度の高いサービスを提供しています。資料からはそれらのことがわかりました。もっと詳しく株式会社SANZENについて知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。株式会社SANZENの口コミ・評判は?特徴や施工事例を紹介!株式会社SANZENでの蓄電池設置がオススメできる人特に、下記のような方には非常におすすめだと言えるでしょう。自社施工によるコストパフォーマンスを重視する人幅広いメーカーから最適な蓄電池を選びたい人導入からアフターサービスまで一貫したサポートを求める人顧客目線に立った親身な対応を期待する人長期保証による安心感を求める人太陽光発電システムやオール電化との併用を検討している人SANZENでの蓄電池設置が気になった方は、ぜひ一度公式サイトを覗いてみてはいかがでしょうか。【クリック】株式会社SANZENの公式サイトを覗いてみる2.東京ガス株式会社引用元:東京ガス株式会社公式HP会社名東京ガス株式会社本社所在地〒105-0022東京都港区海岸1丁目5-20電話番号03-3344-9100設立1885年10月事業内容エネルギー・ソリューション事業ネットワーク事業海外事業都市ビジネス事業公式サイトURLhttps://www.tokyo-gas.co.jp/index.html東京ガス株式会社は、エネルギー事業者としての長い歴史と実績を活かし、蓄電池を含む家庭向けエネルギーソリューションを提供しています。東京ガスの強みは、東京ガスブランドの安心感と、顧客のライフスタイルに合わせたエネルギーマネジメントシステムの提案力です。蓄電池に関しては、太陽光発電システムとの連携や、エネルギー使用状況の「見える化」を通じて、効率的なエネルギー利用をサポートしています。また、万が一の災害時にも、蓄電池を活用した電力供給など、安心・安全な暮らしへの貢献も期待できます。もっと詳しく東京ガスについて知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。東京ガスの口コミ・評判は?特徴や施工事例を紹介!まとめ引用元:photoAC電気自動車を蓄電池として活用することには、大容量バッテリーの活用、災害時の非常用電源、電気代削減、太陽光発電との相性の良さというメリットがあります。一方で、車両使用時の制約、バッテリー寿命への影響、V2H機器の導入コスト、対応車種の限定といったデメリットも存在します。これらを踏まえると、ご自身のライフスタイルや、住宅環境、予算に合わせて、電気自動車と家庭用蓄電池のどちらが適しているか、または併用が効果的かを検討することが重要です。まずは、V2H機器を取り扱うメーカーや販売店に相談し、具体的なシミュレーションをしてみることをおすすめします。この記事を読んだ方はこんな記事もご覧になっています。もしよければご覧ください。太陽光パネルのデメリットと対策|導入前に知っておきたいポイント